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田舎のワンコ

田舎のワンコ

避妊手術のこと

「健康な体にわざわざメス入れなくても・・・」って思ってた。
いつか病気になったときに手術なりすればいいと。
この考え方が変わったのは、あるシーズーを見てから。

配達の仕事柄、行く先々でいろんなワンコを見る。
その中に、シーズーのダイc(ダイフク)がいた。
13歳の、大人しい子だったけど、病気になっても処置してもらえていなかった。
飼い主のおばーちゃんが虐待しているわけではなく、
もう年だからい今さら・・・ってのがあったみたいだけど、
腫瘍は腫れ過ぎて破裂してしまい、見るに見かねた孫が病院に連れて行ったらしい。
まずは片側のオチチを全部切除。
たぶん、子宮も全部取ったと思う。
その傷が癒えてから、反対側のオチチを切除。
包帯取れたらお腹はツルンX2になってた。
しばらくは落ち着いていたけど、何ヶ月もしないうちにダイちゃ死んじゃった・・・
最後のほうは配達に行ってもダイcは出てこなくなっていたけど、
死ぬ2日前に、おばーちゃんが抱っこして連れてきて見せてくれた。
ムシの知らせだったのか、いつもダイcをかまってる私に
「見せてあげておこう」と思うたらしい。

ダイcが愛されていたことは、接すれば分かる。
人が来たら玄関に出迎えに来るし、吠えることはなく、じっと撫でられている。
かわいいからつい、オヤツもやっていたらしく、太ってもいた。
病気は仕方ないけど、年とってからの手術は負担だったのかな。
手術から死までの期間があまりに短過ぎた。

このダイcを見たから、「元気で長生きしてほしい」と切に思うようになった。
なら、体力のあるうちに処置しておくべきじゃないか・・・だから、
決意した。


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